1: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:25:42 ID:9fc
http://ncode.syosetu.com/n9759dd/75/
そこにはヨシハラやエヅカ、カツラギを筆頭に、20名余りのクラスメイトたちが集合していたのである。
「なんだ、夜襲でも仕掛けにきたのか？」
「ち、違うわよ！」
「なら、なんだ？ 何か用事があったんじゃないのか？」
別に特別な用事があったってわけじゃ……」
と、エヅカたちが口を開き、
「おい、ヨシハラ、お前が言い出したんだろうが。ちゃんと言えよ」
「そうだよヨシハラさん。素直にならなくちゃ！」
「べ、別にあたしが言い出した訳じゃないでしょうが！ あ、あなたたちが言い出したから仕方なく付き合ってあげているだけなんだから」
「ここまで来て往生際が悪いっすよ」
「左様。覚悟を決めるがよい。俺たちも既に覚悟は定まっている」
他のクラスメイトたちも口を開く。
何なんだ、一体？
と俺が訝しげにしているのを見て、ヨシハラが大きく深呼吸をした。
そして、
「その、悪かったわね、今まで」
そこにはヨシハラやエヅカ、カツラギを筆頭に、20名余りのクラスメイトたちが集合していたのである。
「なんだ、夜襲でも仕掛けにきたのか？」
「ち、違うわよ！」
「なら、なんだ？ 何か用事があったんじゃないのか？」
別に特別な用事があったってわけじゃ……」
と、エヅカたちが口を開き、
「おい、ヨシハラ、お前が言い出したんだろうが。ちゃんと言えよ」
「そうだよヨシハラさん。素直にならなくちゃ！」
「べ、別にあたしが言い出した訳じゃないでしょうが！ あ、あなたたちが言い出したから仕方なく付き合ってあげているだけなんだから」
「ここまで来て往生際が悪いっすよ」
「左様。覚悟を決めるがよい。俺たちも既に覚悟は定まっている」
他のクラスメイトたちも口を開く。
何なんだ、一体？
と俺が訝しげにしているのを見て、ヨシハラが大きく深呼吸をした。
そして、
「その、悪かったわね、今まで」
引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1501158342/
2: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:26:02 ID:9fc
「ふむ、何かの罠か？」
俺のスキルが反応していないが、実はそういう隠蔽スキルでも持っていたか？
俺は警戒するように周囲をきょろきょろと見回す。
「違うわよ！ 普通に謝ってやってるのよ！ このあたしが、あんたに！ 素直にね！」
……何だと？
「熱でもあるのか、ヨシハラ。お前の様な横暴な女が謝罪とはよほどのことだぞ？」
「なんであんたにそこまで言われなくちゃいけないのよ！」
「まあまあ、二人ともそこまで。そして、マサツグ……。ああ、いや、今はマサツグ王だったな。ヨシハラだけじゃない。
俺たちクラスメイト全員……いや、ミヤモトやイシジマは来なかったが、ともかくみんなから謝らせてくれ。今まで無視したりしてすまなかった。
皆、お前のことは認めていた。だが、誰に頼らなくても一人で何でもできるように見えるお前が、皆うらやましかったんだろう。許してくれ」
そう言って他のクラスメイトたちも頭を下げたのだった。
これは想定していなかった。参ったな。
俺のスキルが反応していないが、実はそういう隠蔽スキルでも持っていたか？
俺は警戒するように周囲をきょろきょろと見回す。
「違うわよ！ 普通に謝ってやってるのよ！ このあたしが、あんたに！ 素直にね！」
……何だと？
「熱でもあるのか、ヨシハラ。お前の様な横暴な女が謝罪とはよほどのことだぞ？」
「なんであんたにそこまで言われなくちゃいけないのよ！」
「まあまあ、二人ともそこまで。そして、マサツグ……。ああ、いや、今はマサツグ王だったな。ヨシハラだけじゃない。
俺たちクラスメイト全員……いや、ミヤモトやイシジマは来なかったが、ともかくみんなから謝らせてくれ。今まで無視したりしてすまなかった。
皆、お前のことは認めていた。だが、誰に頼らなくても一人で何でもできるように見えるお前が、皆うらやましかったんだろう。許してくれ」
そう言って他のクラスメイトたちも頭を下げたのだった。
これは想定していなかった。参ったな。
3: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:27:19 ID:hqX
まだミヤモトのことは赦してなくて草
4: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:27:35 ID:44I
書籍化のおかげやろなあ
5: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:27:44 ID:AjK
ついにミヤモトだけじゃなくクラスメイトにばれたのか
6: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:27:53 ID:9fc
「別にお前たちに謝ってもらういわれなどない。俺もやりたいようにしていただけだ。お前たちのことなど眼中になかった」
「マサツグ……」
クラスメイトたちが口をつぐむ。
「だが」
俺はため息を吐き、
「それはそれでよくなったのかもしれん。俺はこの世界に来て、孤児院を運営することになった。
そこで初めて他人を思いやることを学んだように思う。
元の世界では自分のことで手一杯だと思っていたが、それ自体が甘えだったのかもしれんな」
「マサツグ……」
俺は少し微笑むと、
「勘違いするな。なれ合うつもりなどない。だが、確かに俺たちはなんであれクラスメイトであり、同じ同胞を持つ者たちだ。
そして、今は同じ場所にいて、守るべきものも近い。お前たちは国を守ることを誓った。俺は孤児院を守る。この目的は両立可能だ。ゆえに」
俺は一呼吸おいてから、
「今は同じ目的に向かう仲間だ。お前たちは俺の家族を守る。俺もお前たちの居場所を守ろう。ともに敵を討ち滅ぼすぞ」
「マサツグ……」
クラスメイトたちが口をつぐむ。
「だが」
俺はため息を吐き、
「それはそれでよくなったのかもしれん。俺はこの世界に来て、孤児院を運営することになった。
そこで初めて他人を思いやることを学んだように思う。
元の世界では自分のことで手一杯だと思っていたが、それ自体が甘えだったのかもしれんな」
「マサツグ……」
俺は少し微笑むと、
「勘違いするな。なれ合うつもりなどない。だが、確かに俺たちはなんであれクラスメイトであり、同じ同胞を持つ者たちだ。
そして、今は同じ場所にいて、守るべきものも近い。お前たちは国を守ることを誓った。俺は孤児院を守る。この目的は両立可能だ。ゆえに」
俺は一呼吸おいてから、
「今は同じ目的に向かう仲間だ。お前たちは俺の家族を守る。俺もお前たちの居場所を守ろう。ともに敵を討ち滅ぼすぞ」
7: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:28:26 ID:uNn
マサツグ王になってんの？
8: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:28:26 ID:9fc
俺の言葉にヨシハラは、
「な、なによ！ 偉そうに！」
そう言ってプイっとそっぽを向いた。
他の奴らは、
「いっちょ、マサツグ王のもとでワルムズ王国を救ってやるか！」
「おうよ！ 勝手に呼ばれただけだが、それでも一宿一飯の恩義ってやつがあるからな！」
「お前は宿屋のターニャちゃんに惚れただけだろ？」
「おまっ」
やれやれ。
調子のいい奴らだ。
それにしてもヨシハラの頬を少し赤いのはなぜだろうか。
俺は首を傾げたのであった。
「な、なによ！ 偉そうに！」
そう言ってプイっとそっぽを向いた。
他の奴らは、
「いっちょ、マサツグ王のもとでワルムズ王国を救ってやるか！」
「おうよ！ 勝手に呼ばれただけだが、それでも一宿一飯の恩義ってやつがあるからな！」
「お前は宿屋のターニャちゃんに惚れただけだろ？」
「おまっ」
やれやれ。
調子のいい奴らだ。
それにしてもヨシハラの頬を少し赤いのはなぜだろうか。
俺は首を傾げたのであった。
11: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:29:35 ID:XO8
これ続いとったんか
12: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:30:14 ID:9fc
>>11
書籍化も決定しとるぞ
マサツグ様のビジュアル
書籍化も決定しとるぞ
マサツグ様のビジュアル
15: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:32:36 ID:9BK
>>12
神童「バラしてミキサーにかけたろ！」
神童「バラしてミキサーにかけたろ！」
13: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:30:56 ID:ayv
あかん読むの辛い
14: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:31:28 ID:AjK
読んだら胸のあたりがムカムカしてきた
16: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:33:52 ID:q6U
1年以上もこのキモさを続けられるのは才能やとおもうで
17: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:34:11 ID:SDV
なぜか字面だけだとヨシハラは男って感じがしてオネエ言葉喋ってるように読める
19: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)21:47:41 ID:9fc
二巻も決定してるぞ
ほら見ろよ見ろよ
20: 名無しさん＠おーぷん 2017/07/27(木)22:19:16 ID:KL1
勘弁してくれ
