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1: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)07:49:27 ID:nT8
あからさまなオシャレアピール。

今日も僕はfacebookにスターバックスの写真を撮ってアップロードする。

変幻自在なアイデンティティ。

人はどこから来てどこへ行くのか、幸福とは何か、あの金色に輝く星には誰がすむのか。

3: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:10:31 ID:nT8
みんなが僕のことを見ている。

「ねぇ、あの人」

可憐なギャル達が僕のことを噂している。

僕は優雅にコーヒーを飲みながら小説を書き続けていた。

4: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:12:31 ID:nT8
残念な方向に全力疾走する午前11時。

僕はフリーランスのノマドワーカーだ。

誰もが僕のような自由な働き方に憧れる。

その時、まるでドラマのようなタイミングで電話が鳴った。

6: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:14:55 ID:nT8
「こんにちは」

非通知でかけてきたその相手は、恥ずかしがり屋なのだ。

「はい」

僕は自分からは喋らない。相手より優位に立つために。

8: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:16:41 ID:nT8
「今、どこにいるの」

僕は直感で、電話の相手は僕のブログの読者だと思った。

「当ててごらん」

その時、突然強い風が吹いたが、店内にいたのでコーヒーはこぼれなかった。

11: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:18:25 ID:nT8
「あなたってすごくワイルドなのね」

ボイスチェンジャーで音声を変えているせいか、犯人みたいだ。

僕から言えることはただ一つ。

「君に会いたい」

12: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:20:10 ID:nT8
すると、近くのチェアに座っていたギャルの一人が近づいてきた。

「はじめまして」

僕はその時、運命という言葉の持つ意味と奥深さを知った。

「やっぱりあなただったのね」

14: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:22:16 ID:nT8
「渡辺ちえみです」

彼女はそう言ってスマートフォンに僕のブログを表示させた。

「どうせ出ないと思ってた。電話。」

すると突然強い風が吹いて、テラス席にいた客の髪が飛ばされた。

15: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:24:08 ID:nT8
「驚いたな。こんなに早く願いが叶うなんて」

キリキリ舞いの四天王みたいに僕はコーヒーをがぶ飲みする。

「海んが見たいの」

あいにく僕は自家用車を所有していない。

16: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:25:40 ID:vsz
海んw

18: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:26:28 ID:nT8
「海とは」

と僕は言った。

「僕達の心の中に広がっているものなんだよ」

そう言って僕はトイレに立つふりをしてレジで注文をした。

19: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:26:28 ID:Pqw
うみんってキラキラネームありそう

20: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:28:24 ID:nT8
「海をください」

店員が僕のかっこよさに怖気付いて困ったような笑みを浮かべる。

「世界中の悲しみを溶かしてしまうような、海を」

店員は笑顔で次のお客さんに注文を聞きはじめた。

21: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:29:33 ID:xou
変幻自在なアイデンティティって、それつまり中学生の事やんか

22: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:29:34 ID:vsz
何が腹立つって割と読んでて楽しい

23: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:30:30 ID:nT8
きっと店員が恥ずかしがり屋だったのだろう。

僕は席に戻り、彼女に話しかけた。

「僕を君の海の中に入れて欲しいんだ」

彼女は顔を赤らめると、静かに頷いた。

26: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)08:32:47 ID:nT8
僕たちは長い間見つめ合っていた。

彼女は僕のブログに掲載していた電話番号にかけてきてくれた。

果てしなく広がるこの宇宙で、僕は君以外の女性が見えない。

ゴミを分別して片付けると、僕たちは店の外に出た。

30: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:30:10 ID:nT8
僕たちを包む6月中旬の初夏の匂い。

「散歩がしたいわ」

彼女が発する言葉は煌びやかな色彩を含んでいる。

「歩くのは好きだ。特に美しい女性と一緒の場合は」

31: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:32:03 ID:nT8
僕たちを通りゆく人たちが羨ましそうに見るのがわかる。

選ばれしイケメンと美女のつがい。

「今度は空に行きたいわ」

僕たちはいちばん空に近いタワーを目指した。

33: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:34:06 ID:nT8
「おい、ぶつかっといて無視かよ」

頭の悪そうなギャングが話しかけてきたので、僕はクールに無視をした。

「聞こえてんのか!?」

突然目の前が真っ暗になり、地面が僕にぶつかってきた。

34: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:34:51 ID:cWb
「僕を君の海の中に入れて欲しいんだ」

38: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:37:40 ID:XCE
>>34
自分の死体は海に投棄しろってことか

35: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:35:54 ID:nT8
「いい女じゃん」

僕は気を失っているふりをした。

「死んだふりは熊にしか通用しないわ」

彼女は屈強な男達を華麗なキックでなぎ倒すと、僕を担いで歩き出した。

36: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:36:07 ID:XCE
きんもー
キリキリ舞いの四天王みたいってどういう状態だよ

40: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:38:47 ID:nT8
>>36
俺にもよくわからん

37: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:36:39 ID:3ib
邪魔だから退店してくれ
あとお前通りがかりの人に笑われてるぞ

41: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:39:27 ID:nT8
>>37
かっこよすぎて微笑みが溢れ出すのを僕には止められないんだ

46: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:43:04 ID:3ib
>>41
今時MacBookでスタバなんてもう流行ってないぞ田舎もん

48: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:44:54 ID:nT8
>>46
このキャラ疲れるwwwww

51: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:45:39 ID:3ib
>>48
なら無理すんなよ…

39: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:38:27 ID:nT8
目を覚ますと、薄暗い部屋の中で僕は白いガウンを着ていた。

「僕は世界一ガウンが似合うんだ」

「そうね。海に行きましょう」

僕たちは一緒にシャワーを浴びることにした。

45: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:42:40 ID:XCE
>>39
>「僕は世界一ガウンが似合うんだ」
>「そうね。海に行きましょう」

たった一言で済まされてじゃねぇかw
彼女さん僕くんに関心なさすぎワロタ

47: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:44:24 ID:nT8
>>45
沈黙の中には優しさが含まれているの

43: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:41:47 ID:nT8
僕が彼女の海の中でひとしきり泳いだ後、僕は深い眠りについた。

目を覚ますと、服と貴重品が消えていた。

「再発行してもらえばいいか」

僕は服を着ると、外に出て再び街を歩いた。

53: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:49:36 ID:nT8
迫り来る世界の終焉と僕の心。

僕は透明な服を身にまとって、ファストファッションの店に入った。

「お客様、お洋服を身につけていらっしゃらない方のご入店は困ります」

「ここからここまで全部、一括払いで」

54: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:52:49 ID:nT8
服を着るってこんなに人間らしい気持ちなんだ。

僕の筋肉が美しすぎて、もう街は歩けない。

僕は仕事を切り上げてマイルームに戻ることにした。

僕の全てが詰まっている、僕が溢れる僕の空間に。

55: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:54:47 ID:nT8
ところが、僕は部屋の鍵を持っていなかった。

「そうだ、海に行こう」

僕は歩いて海を目指すことにした。

「あれ~?!マモルくんじゃないか~www」

56: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:56:32 ID:nT8
中学校の時の同級生の男子が偶然通りかかる。

僕は笑顔で彼を見つめた。

「全裸で何やってんの?wwwww」

そう、僕は買い物の時にカードを持っていなかったのだ。

57: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)10:58:01 ID:nT8
「自分と言う名のカルマを破壊しているのさ」

「あっ…ごめん」

友人は鬼を退治した桃太郎のように一目散に去っていった。

「ふぅ…」

58: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)11:00:10 ID:nT8
「お客様…!」

気がつくと、僕はカフェのテーブルにうつ伏せになっていた。

「間も無く閉店です」

僕が店を出て眺めた空には、星空の海が広がっていた。

OWARI

59: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)11:02:21 ID:eQn
え、夢落ち..?

60: 小説鬼帝◆IoNFgh3FysYt 2017/06/23(金)11:13:03 ID:qGx
面白かった。脈絡のなさが癖になる

62: 名無しさん@おーぷん 2017/06/23(金)12:53:53 ID:bZe
文章うまいよな
なかなか楽しめた

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1498171767/