syukudai_natsuyasumi_boy_aseru


1: 名無しさん@おーぷん 2018/08/24(金)21:07:12 ID:CfM
本拠地、自宅で迎えた夏休み終盤
少しづつ夏休みの宿題を消化する計画も友達の連日の襲来で大幅遅延・・・宿題は山積みだった。
自宅に響く家族のため息、どこからか聞こえる「遊んでばかりいるから」の声
無言で部屋に戻る家族達の中、キッズは独り自室で泣いていた
夏休みで手にした休み、休暇、学校の無い日、そして何よりの長期休暇・・・
夏休み終盤で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」キッズは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、キッズははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、クーラーの効いた部屋で感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、引き籠って宿題をやらなくっちゃな」キッズは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、キッズはふと気付いた

「あれ・・・?友達がいる・・・?」
部屋から飛び出したキッズが目にしたのは、自宅前まで埋めつくさんばかりの友達だった
ラジオ体操第一の曲が流れ、地鳴りのようにラジオ体操完了のスタンプが押されていた
どういうことか分からずに呆然とするキッズの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「俺は宿題終わったぞ。野球観戦だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったキッズは目を疑った
「と・・・トッモA?ぼくはまだ宿題が終わらないんだ」  「なんだキッズ、あと一週間もあるだろ?」
「と・・・トッモB?お前まだ何も宿題やってないだろ」  「少年!今の球団に宿題は無いぞ!前の球団は宿題だらけだったけどな!」
「チック・・・」  キッズは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:プール 2番:山登り 3番:海水浴 4番:夏祭り 5番:花火大会 6番:野球観戦 7番:川下り 8番:バーベキュー 9番:肝試し
暫時、唖然としていたキッズだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「遊べる・・・遊べるんだ!」
内川から野球観戦チケットを受け取り、球場へ全力疾走するキッズ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

9月1日の朝、宿題を抱え冷たくなっているキッズ・トッモB・横浜時代の内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2: 名無しさん@おーぷん 2018/08/24(金)21:23:22 ID:acG
キッズは震えて眠れ

4: 名無しさん@おーぷん 2018/08/24(金)23:01:39 ID:X3y
不覚にも草

3: 名無しさん@おーぷん 2018/08/24(金)23:00:21 ID:fz0
あと1週間やね(ニッコリ

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1535112432/