fantasy_maou_devil


1: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:05:45 ID:clR
彡(゚)(゚)「おかのした」

2: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:06:33 ID:clR
王様「無理は承知だがそこをなんと……て、えっ!?……倒してくれるの?」

彡(゚)(゚)「いかんのか?」

王様「い、いかんって

3: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:07:25 ID:clR
王様「い、いかんってことはないけど……相手はあの魔王だぞ。極悪非道の最低最悪の奴だぞ」

彡(゚)(゚)「おかのした」

王様「えっ……本当にいいの? 魔王めちゃくちゃ恐いよ?」

彡(゚)(゚)「話それだけやったらさっさと旅に出させてもらうやで」

4: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:08:41 ID:clR
王様「ちょ、ちょっと待ってくれ! はい/いいえのラリーがもっとあると思ってたからまだ見送りの準備が終わってなくてな……」

彡(゚)(゚)「見送りなんてええよ、ほな」

王様「いや、なんでそんなに急ぐの!? というか魔王倒しに行くんだからせめて服ぐらい着てっ!」

5: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:08:47 ID:MiL
安価まだ?

8: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:09:44 ID:clR
すまん、安価はなしや
暇やから書かせて

10: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:10:45 ID:clR
彡(゚)(゚)「やっぱ全裸はスルーされへんか。しゃあないな、装備せえへん方が回避率上がって強いんやけどな」

王様「?……そ、そうだ! それと魔王討伐の志願者もたくさんいるから旅のお供に連れていくといい」

彡(゚)(゚)「あー別にいらんわ。経験値分割されるし、そいつら雑魚やからな」

王様「なっ! ざこ……とな……。く、まあやきうに比べたらそうなのかもしれんが……」

11: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:12:33 ID:clR
王様「し、しかし、このまま何もしないのもお主に悪い。何か力になれることはないのか?」

彡(゚)(゚)「んー、ほならそこの壺割ってもええか?」

王様「壺を? 割る……? よくわからないがお主の頼みだ、遠慮なく割ってよいぞ」

彡(^)(^)「ありがとうやで」

パリーンッ

王様「なっ! こんなところにメタルス◯イムだと!?」

彡(゚)(゚)「よっしゃ、これでかなりレベルアップできたで!」

王様「す、すごい。魔物がいるなんて全然気付かなかった。これがやきうの見通す力というやつか……」

12: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:13:27 ID:lfk
ただのメタルでかなり上がるって初期値大したことないのでは

13: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:13:38 ID:LVL
なろうの極みみたいなセリフ回しやな

14: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:14:05 ID:clR
彡(゚)(゚)「ん、なんのことや?」

王様「もしかして噂になってることを知らないのか? お主がその……外で……あ、あれを…(ゴニョゴニョ)」

彡(゚)(゚)「なんていってるんや?」

王様「だ、だから! 外で、そ、その……粗相を、だな……///」

彡(゚)(゚)「粗相……? もしかして野糞のことか?」

15: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:15:10 ID:clR
王様「そ、そうだ。それで、お主が唐突に行為をした場所からは貴重な鉱石が見つかるという話があってな、やきうには我々には見えない何かが見えているのではないかと」

彡(゚)(゚)「はえー、そんなこと言われとるんか」

王様「ま、まあともかく! 繰り返しになるが、やきうよ、魔王討伐の命、引き受けてくれるのだな?」

彡(゚)(゚)「もちろんやで」

16: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:16:16 ID:clR
王様「そうか、大したこともしてやれなくてすまないな。せめてもの品だが、このブローチを受け取ってくれ。きっとやきうを災いから守ってくれるだろう」

彡(^)(^)「こんな綺麗なもんもらえるんか、ありがとうやで」

王様「本当はもっと盛大に送ってやりたかったのだがな」

彡(゚)(゚)「いや、十分やで。ワイこそかなり早めに来てもうたからな」

王様「ああ。しかし、それだけ魔王討伐に意気込んでいるということだろう? 大変な旅になると思うが無事を祈っておるぞ」

彡(゚)(゚)「ほな行ってくるわ」

17: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:17:03 ID:clR
~はじまりのまち~

彡(゚)(゚)「やっと着いたわ。やっぱここはまだ平和みたいやな」

彡(゚)(゚)「さてと、ほな路地裏行くか……」

怪しい男A,B,C「………」スササササッ

彡(^)(^)「囲まれてもうたわ」

18: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:18:06 ID:clR
怪しいA,B,C「………」カチャリ

彡(゚)(゚)「うわっ!? いきなり襲ってくるんかいな」

怪しい男A,B,C「………」キンキンキン

彡(゚)(゚)「下手な挑発もしてこおへんか……この何もない街にしては練度が高すぎるで」

怪しい男A,B,C「………」ドンッ

彡(゚)(゚)「てことは、ここには何かあるってことやろ」

20: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:18:50 ID:TNO
何回でもリスポーンするから適任やね

21: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:18:54 ID:clR
彡(゚)(゚)「すまんけど通してもらうやで」ブリュッセル

怪しい男A,B,C「グハッ……」バタン

彡(゚)(゚)「ふぅ、楽勝やな。ほなアジトに突入や!」トテトテトテ

23: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:19:45 ID:clR
怪しいボス「貴様、いったい何者だ!?」

彡(゚)(゚)「ワイか? ワイはやきうや!」

怪しいボス「なっ! もしかしてあの"街中糞漏らし太郎"のやきうか!?」

彡(゚)(゚)「せやっ! 今日はお前を倒しに来たで」

怪しいボス「ふんっ、貴様などそこらの肥料にしてくれるわ!」

彡(^)(^)「糞だけになwww」

24: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:20:46 ID:clR
ドカッ、バコッ、ドンッ

怪しいボス「はあはあ、なかなかやるようだな」

彡(゚)(゚)「それはお互い様やで」

怪しいボス「しかし、貴様もこれで終わりだ!」スッ

彡(゚)(゚)「(あれは呪いの短剣っ! こんな序盤でも使ってくるんか!?)」

25: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:21:44 ID:clR
彡(゚)(゚)「(でも今回は一人やからワイを庇って誰か死ぬこともない。それにワイの仮説が正しければきっと……)」

怪しいボス「くらえっ!」

彡(゚)(゚)「ほらよっと」カキンッ

怪しいボス「はっ!? なぜ死んでないっ!」

彡(^)(^)「その短剣は心臓潰しやろ? 来るとこが分かってたら避けるのなんて簡単や」ニチャア

怪しいボス「いや……避けられないから呪いの短剣なんだが……」

27: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:22:36 ID:B3v
遺影やろなあ

28: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:22:56 ID:clR
彡(゚)(゚)「ほな、ワイには呪いが効かんってことやな……(ほんまは王様にもらったブローチのおかげっぽいけど黙っとこ)」

怪しいボス「そ、そんな……」

彡(゚)(゚)「どうや、もうお前に勝ち目はないやろ。さっさと魔王城への道のり吐いたら許してやってもええで」

怪しいボス「な、なぜ魔王様のことを!?」

彡(゚)(゚)「こんな呪いの短剣、普通の人間に作れるわけないやろ。」

怪しいボス「くっ……本当に見逃してくれるんだろうな」

彡(^)(^)「ワイは嘘はつかへんで」

30: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:23:55 ID:clR
怪しいボス「……町外れに小さな洞窟がある。その奥に隠されている転移陣が魔王城の近くと繋がっている……」

彡(゚)(゚)「ほーん、そんなとこあったんか。ドラゴンとか倒さなくてもよかったンゴねぇ」

怪しいボス「ドラゴン……? それより俺のことは絶対に秘密にしてくれるんだろうな?」

彡(゚)(゚)「ええで。まあ残り少ない時間せいぜい楽しんでくれや」

怪しいボス「なんのことだ?」

31: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:24:43 ID:clR
彡(゚)(゚)「やっぱ知らんのか……さっき呪いの短剣使ってたやろ。呪われたもんが何の代償もなしに使える訳ないっちゅうことや」

怪しいボス「まさかっ! 貴様騙したのか!?」

彡(゚)(゚)「ワイは何もしてへんで。お前が勝手に呪い呪われて死ぬだけや」

怪しいボス「く、くそっ! こんなところで! グハッ、胸が……苦しい……たすけ……て……」

彡(゚)(゚)「ま、残当やな。戦士のおっちゃん、仇は取ったで……」

32: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:25:14 ID:clR
~魔王城~

彡(゚)(゚)「やっぱ恐い見た目の場所やな」

彡(゚)(゚)「ほなさっさと魔王倒してまうか」

魔王「よく来たな、人の子よ」

33: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:26:04 ID:vLa
周回プレイか…

34: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:26:13 ID:clR
彡(゚)(゚)「すまんけど、倒されてもらうやで」

魔王「フハハハ、威勢がいいな。その矮小な身で我に刃向かうとな」

彡(゚)(゚)「勇者は魔王を倒す、そういうもんやろ?」

魔王「ほう? ただ寵愛を受けただけの者と思っておったが……貴様、名は何という?」

彡(゚)(゚)「ワイか? ワイはやきうや!」

魔王「やきう……我を滅ぼす者、か……」

魔王「さて、手加減などせん。このくだらない戦いの最終決戦といこうではないか!」

彡(゚)(゚)「アカン、ちょっと待って。漏らしそうや」

35: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:26:57 ID:clR
魔王「もらす?……はっ! 貴様、まさかとは思うが……」

彡(゚)(゚)「すまん、ここまで急いで来たから糞溜まってるんや。ちょっとタンマやで」ヌギヌギ

魔王「ま、まてっ! なぜここで脱ぐ!?」

彡(゚)(゚)「ん? 魔王以外とピュアなんやな。ほなちょっとあっち向いててや、すぐ終わらすから」

36: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:27:59 ID:LVL
脱いで漏らすとか甘え

37: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:28:02 ID:clR
魔王「そういう問題ではない! 排泄行為は然るべき場所でするものだということだ! あと我は残虐非道の魔王様だぞっ!」

彡(゚)(゚)「お堅いやっちゃな。ここやったら気持ち良く漏らせると思ったのに……。ほな、ちょっくら外行ってくるわ」

魔王「なぜ外へいく! はぁ、もういい。好きにしろ」

彡(゚)(゚)「またあとでな」トテトテトテ

魔王「ふぅ、危なかった。我のお気に入りの絨毯の上で排泄物をぶちまけようとするとはなんて奴だ……最近の人間は皆ああなのか?」

38: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:28:38 ID:clR
彡(^)(^)「あぁ~~~、やっぱ野糞は気持ちいいンゴ~~~」ブリュブリュッセル

彡(゚)(゚)「さてと、すっきりしたし魔王のとこ戻るか」

キラリッ

彡(゚)(゚)「ん? なんやこれ。こんな光る石さっきまであったっけ? まあええわ、縁起良さそうやし貰っとこ」

39: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:29:03 ID:B3v
最低最悪の最終決戦

40: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:29:27 ID:clR
魔王「戻ったか。では始めるぞ!」

彡(゚)(゚)「よっしゃ、いくで!」

ドカッ、バコッ、ガシャッ、ドンッ

魔王「はあはあ、我とここまで戦った者は初めてだぞ」

彡(゚)(゚)「ワイもかなりしんどなってきたから、そろそろ終わらすやで」

魔王「ふん、戯けたことを。これでもくらえっ!」ピュイーン

41: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:30:02 ID:clR
彡(゚)(゚)「うわっ、危なっ!」ジュッ

彡(゚)(゚)「あれ、床下がなんか光ってる?」

魔王「あっ! それは……」

彡(゚)(゚)「なんやこれ、宝石がいっぱいあるやんけ」

魔王「そ、それは我のコレクションでな……///」

42: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:31:03 ID:clR
彡(゚)(゚)「ほーん、ようこんなに集めたな。しかも全部光ってるし高い奴なんやろな……」

魔王「ん、光ってる? 確かに綺麗ではあるがそこまででは……はっ! まさか貴様、共鳴石を持っていたりしないだろうな!」

彡(゚)(゚)「共鳴? なんのことや。ああ、でも石ならさっき拾ったで。ほれ」キラリッ

魔王「やはり持っておるではないかっ! まずいっ、このままでは連鎖反応で」

彡(゚)(゚)「あっ、手が滑って石が……」ポトリ

魔王「あああ! 伏せろおぉぉ!」

ピカッ、ドカーン!!!

43: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:31:48 ID:clR
彡(゚)(゚)「な、なにが起こったんや」

魔王「はあはあ、なんとか無事だったか」

彡(゚)(゚)「魔王!? その体はどうしたんや! ぼろぼろやないか」

魔王「ふっ、我の最期をこんな形で迎えるとはな。爆発を防ぐために結界を張ったが、どうやら力が尽きてしまったようだ」

彡(゚)(゚)「そんな……ワイなんかの為に……」

44: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:32:35 ID:clR
魔王「どの道我は滅びる身、貴様に未来を託してみるのも悪くはないと思っただけだ」

彡(゚)(゚)「ま、魔王……」

魔王「やきうよ、最後に一つだけ忠告だ。この世界の敵は我一人ではないということを覚えておけ」

彡(゚)(゚)「魔王、それはどういうことや?」

魔王「すまない、時間のようだ。ではな、面白き人の子よ」ガクリ

彡(゚)(゚)「ま、魔王ーーー!」

46: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:33:21 ID:clR
彡(゚)(゚)「グスッ、魔王ええやつやったな」

彡(゚)(゚)「まあでもこれで魔王は倒したんや。」

彡(゚)(゚)「よし、帰るか。こんなに早く戻ったら王様びっくりするやろな」トテトテトテ

47: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:34:06 ID:clR
王様「やきうっ! よくぞ戻ってくれた!」

彡(゚)(゚)「ただいまやで、魔王倒してきたわ」

王様「な、なんと! では、魔物の被害もきっと収まることだろう。本当に感謝するぞ!」

彡(゚)(゚)「大したことしてないやで。それより魔物の被害ってなんや?」

王様「あ、ああ。やきうが旅だった後のことなんだが、辺境の村が魔物に襲われてな……」

彡(゚)(゚)「そんな!? まだ魔物は襲ってくる時期とちゃうやろ!」

48: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:35:04 ID:clR
王様「残念だが本当のことだ。観測師の報告を聞いて急いで兵を向かわせたのだが間に合わなくてな……」

王様「だが、この魔物達もやきうが魔王を倒してくれたおかげで進行を止めることだろう。やきうは我が国を救った英雄だ!」

彡(゚)(゚)「む、村の名前は……被害を受けた村の名前はなんていうんや!?」

王様「おんj村、だ」

彡(゚)(゚)「ファッ!? 生き残りは? 被害はどんなもんやったんや!?」

49: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:35:34 ID:clR
王様「全滅だ。駆けつけたときにはもう……しかし、やきうが気にやむことじゃない。それにやきうはもっと大勢の民の命を救ってくれたのだ。だから、そんな顔をするな……」

彡(゚)(゚)「クソッ、こんなに早くても間に合わんのか」

50: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:36:15 ID:clR
彡(゚)(゚)「原住民……どうやったらお前を救えるんや……」

彡(゚)(゚)「それにあの魔王の言葉……ああ、考えても分からん! でもっ、今回は新しい発見もいっぱいあったしな」

彡(゚)(゚)「せやっ、人の被害は着実に減ってるんやし、もしかしたら魔王も倒さんでええのかもしれん」

52: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:36:33 ID:clR
彡(^)(^)「ワイは欲張りさんやからな。気が済むまで繰り返したるで!」

~終~

53: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:36:42 ID:LVL
え?

54: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:36:54 ID:LVL
は?

55: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:36:55 ID:clR
こんな駄文見てくれた人ありがとうやで

57: 風吹けば名無し 19/09/15(日)17:40:30 ID:clR
すまん待ち時間ちょうど終わったんや
ほな

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1568534745/