1: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:33:07 ID:99Q
本拠地、タマスタ筑後で迎えたオリックス戦
先発大竹が好投、打線も勢いをみせて快勝だった
スタジアムに響くファンの歓声、どこからか聞こえる「今年も日本一だな」の声
エアハイタッチで帰り始める選手達の中、昨年のゴールデングラブ内川は独りベンチで泣いていた。
ソフトバンクで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の実力で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」内川は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、内川ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」内川は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した内川が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにそれいけ若鷹軍団が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする内川の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「セイイチ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った内川は目を疑った
「か・・・川崎さん?」  「なんだアゴ、居眠りでもしてたのか?」
「ほ・・・本多コーチ?」  「なんだ内川、かってに本多を引退させやがって」
「小久保さん・・・」  内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:川崎 2番:本多 3番:内川 4番:小久保 5番:松中 6番:松田 7番:多村 8番:長谷川 9番:細川
暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「打てる・・・打てるんだ!」
福田からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

2: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:34:17 ID:TFi
4割6分打ってるのに一軍に上げてもらえないのかわいそう

3: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:36:09 ID:Q0a
年下の本多にアゴ呼ばわりされてて草

4: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:39:47 ID:TFi
>>3
一応コーチやからセーフ

5: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:44:14 ID:Z1Y
いよいよ本当に本人がどうすりゃいいんだだな

6: 風吹けば名無し 20/07/30(木)23:49:02 ID:TFi
>>5
二軍で無双してもあげてもらえないから本当にどうすりゃいいんだって思ってるやろな

引用元: https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1596119587/