● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」サララッ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」カリカリ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」カシュッ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」ガリガリ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」バシャッ

    カテゴリ:NPB > 大谷×藤浪

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/29(火)01:05:54 ID:ils
    ・・・悔しかったなあ

    4番DHで起用されたのに、何も応えられなかった。
    ・・・やっぱり、メジャーの先輩はすごいや。
    ついなよなよしてしまいそうなのを振り切って、僕は手に持った布を握りしめた。
    ・・・もう、こんなぼろきれ王子に背番号1なんていらない・・・
    彦青と白村のユニフォームが、赤黒に染まる。
    新しいのはまだできてない・・・・・・とりあえず、これをプレゼントしにいこう。

    ・・・ね?今すぐこれに袖を通してよ。
    藤浪くんはかぶりを振った。
    ・・・俺は・・・
    遠慮しなくていいんだよ?・・・同じ落球でも中谷と雲泥の差監督は臓物を引きずり出してトレーニング用の縄跳びにしたよ・・・案の定使いづらくて捨てたけどね。

    無造作に背ネーム刺繍をむしり取った跡が残るユニフォームの背中を、藤浪くんの背中村にあてがう。
    ・・・やっぱり、藤浪くんは1番だ。・・・でも・・・

    嘉弥真新しいユニフォームの番号が、藤浪くんの背中に遥輝く。
    ・・・藤浪くんは、僕と同じ道を来て・・・僕は向こうで、待ってるから。
    一着多く作った藤浪くんのユニフォーム。
    指で触れる。

    黒主体の糸原でできた凹凸は、しっかりと11を形作っていた。

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/24(木)15:45:05 ID:bhE
    今日は雨

    湿気て伸びかけたキャンバスに、僕は鉛筆の黒田を乗せる。
    連続したそれは線となり、その千賀、藤浪くんを描く。

    藤浪くん・・・藤浪くん・・・
    柔らかい唇、すっと通った鼻梁、純和真な像を結ぶ瞳。
    僕に藤浪くんの美しさを全て表現することはできない。
    けど、藤浪くんに向けた愛は表現できる。その自信だけはあった。

    柔らかなかねこの毛を使った真新しい筆が、白い絵の具を絡め取る。
    服を白く塗っていく・・・
    次に黒の絵の具を取った。
    服に縦の線を入れようとしたが、手先はそれを拒絶した。

    ・・・藤浪くんに似合うのは僕と・・・僕と同じ・・・

    藤浪くんの命の色を、変色しないように特殊な薬品と混ぜる。
    僕とおんなじ、赤い服。
    赤いラインとロゴが、服に刻まれる。

    ・・・僕と背番号交換だね。
    16の文字が右の腹部に書き込まれる。

    さあ・・・藤浪くんに命を吹き込もう。
    虎の呪い装備の色とは全く違う、愛らしい色。
    集めた藤浪くんの毛を使い作った筆で、キャンバスに色素を乗せる。
    肌を塗った後、柔らかな髪の毛を描きとった。
    しなやかなところは髪の筆、逞しいところは陰毛の筆・・・
    僕の藤浪くんはキャンバスの上で作り上げられる。

    僕だけの・・・藤浪くんなんだ・・・

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/21(月)19:31:59 ID:9Ec
    ジジジ・・・

    また、この時間だ。
    時差があるのを理解しているのかいないのか、早朝にも近い時間帯に"放送”は始まる。
    顔に影をもたらすその手は、自分のものほどではないが見知ったものだった。

    ・・・大谷

    踊るような投球を繰り出し、ピンチになればギアを上げて全力で抑えにかかる。
    憧憬の的になったあいつは、歓声を浴び続けていた。
    ・・・何がしたいのだろうか・・・こんなことをしても、俺に変化なんて訪れないのに・・・
    ・・・嫉妬させたいだけなのか?
    ・・・そうだとしたらあいつは本物の馬鹿だ。

    ”放送”が終わった。
    大谷の目線で一試合して、俺は何も成長坂できないまま・・・疲れただけだった。
    ・・・ああ、レフトのタブードーパントもボディブレイクした訳だし・・・もっかい寝よう。

    朝焼け色の空に、飛行機雲が一北條伸びている。
    俺は綺麗だな、と一瞬だけ思ったすぐ後、2度目の眠りに落ちた。

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/23(水)15:28:10 ID:omW
    漆喰の壁が削れていく。
    幾度となく繰り返し書かれる愛の文字はゲシュタルト崩壊を起こし崩れ始めている。
    だめだ・・・もっと綺麗に書かなきゃ藤浪くんに伝わらないよ・・・
    あの虎のなやみのタネの体につけた切り傷の意味は、藤浪くんに全く伝わらなかったようだ。
    短絡的と言われても構わない・・・藤浪くんにその思いを伝えられるなら・・・

    楽天井端も、床も、全てが藤浪くんへの思いで埋め尽くされる。
    もう僕が誰かも分からない・・・藤浪くんを愛しているということだけが鮮明に脳に残っている。
    ・・・ささくれ立ったフローリングの床が、裸足の僕を傷つける。
    じわりとした痛みと青木の色に染み出す血を見ても、何も思わなくなった。

    部屋の真ん中で、僕は赤い液体を吸い上げた筆を振り上げる。
    ぴちゃっ・・・ぱちゃ・・・
    左手首から滴る血が、自転車通勤する昨日の悪送球さんに当たった。
    でもそんなヒダリデウテヤのことなんてどうでもいい。
    藤浪くんを僕の血で汚すのが気持ちよくて、何度も達した。

    ・・・さあ、ここに藤浪くんを招こうか。
    絶望に染まり引きつるその端正な顔を、また僕の血で汚そう。
    写真の上沢に書かれた大きなその愛は、部屋に刻まれたもののうちのなにより美しかった。

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/17(木)16:01:30 ID:gOe
    赤い花火が、壁や床に散華する。
    熱をまだ保つ発射口から細い細い煙が上がり、すぐに途切れた。
    幾度もそれは繰り返され、かなり広い部屋に文字を描く。
    感情の奔流に呑み込まれ、僕は藤浪くんの心を撃ち抜く。

    大きく描かれた字の横に点が入った。

    藤浪くん・・・やったね、点が入ったよ。

    その一撃で息絶えた藤浪くんには何も届きやしないけど、僕は呼びかける。

    ばしゃっ

    藤浪くん・・・10点目だよ・・・これなら関西一番のゴキブリ監督の采配でも勝てるでしょ・・・もう憎の文字と共に殺してしまったけど。

    内に秘めた情熱を表す藤浪くんの鮮やかな赤。
    それで打たれた点が、終止符であることを僕は知っている。

    ・・・行き着く先が天国でも地獄でも、はたまたそれ以外でも・・・
    僕は藤浪くんについていく・・・そして、愛してあげるよ。
    だから・・・先に待っていて・・・
    僕の穢れた血液が、資仁つ終止符を打つ。
    短い文を、指に纏わせた血で書く。

    I LOVE SINTARO.

    拙い文章でも、藤浪くんは理解してくれるよね。
    そう信じて、僕は沈んだ。

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