● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」小林「・・・」
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」チャプッ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」ドサッ
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」柳田「?」
       ● 大谷「藤浪くん・・・藤浪くん・・・」サララッ

    カテゴリ:NPB > 大谷×藤浪 大浪スレ

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/06/11(月)04:56:31 ID:Puc
    今日も智之は完投勝利。
    巨人の・・・否、日本のエースは、今日も輝いていた。
    ・・・今日で何勝目だっけ?
    ・・・7くらいだったと思う・・・
    お前ってやっぱすげえよな!
    そんなことないだろ・・・
    そんな談笑の途中に、悪夢はやってきた。
    俺達以外誰もいなかった道の向こうから、誰かが歩いてきたのだ。
    ・・・大谷?
    真っ黒な服の袖から、鈍色の何かがきらめいた。
    ぱしゅん
    その音と共に感じた微かな痛みに声をあげるまでもなく、俺たちは気を失った。

    ・・・・・・誠司・・・
    真っ暗な空間の中に、智之の声が響く。
    ・・・智・・・之・・・?
    ・・・殺される・・・早く・・・逃げ・・・
    飛沫が床にはねる音がした。
    まさか・・・と恐怖に負けそうになりながらもまぶたを上げる。
    深々と智之の胸に突き刺さった・・・ロンギヌスの槍のようなもの。
    元木々のカラーリングに、さらに上塗りされた生きる赤星。
    それがなんなのか、思慮を巡らせるまでもなくわかった。
    ・・・どうして
    ・・・僕がいない今、日本のエースは藤浪くんなんだ・・・こんなエ〇ソシャゲ野郎なんかには似合わない
    ・・・そしてお前は藤浪くんの球を受けるためだけの人形になってもらうよ。
    ・・・安心して・・・あのバカどもは処分したし、お前を愛斗玩してくれる監督を起用してあげるよ。
    今更俺は椅子に縛り上げられていることに気づいた。
    ・・・ボーナスで打力も追加してあげるからさ・・・ね?
    狂気を孕むその表情が、俺だけを見つめる。

    ・・・あはは
    ・・・もうどうでもいいや

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/06/03(日)18:26:45 ID:48f
    藤浪くん、今日はよく頑張本ったね。
    ・・・僕なんてせっかくのチャンスをふいにしちゃって、ほんと情けないよ。
    ・・・え?俺の方が情けない・・・?
    そんなことない・・・藤浪くんは悪くないよ・・・
    負けたんだからってそんなこと考えちゃだめ・・・

    ・・・そう・・・なら負けなければいいんだよね・・・

    初回からの失策とゲッツーをした彼は、所沢遊撃隊隊長のデータをインストールしておく。
    隊長も今日失策をしたものだから少し不安だけど大丈夫でしょ・・・

    今日の藤浪くんと最後に対戦したあのチビは四球ということで情状酌量くらいはしてあげた。
    獅子の四肢を粉砕するくらいで満足だったよ。

    チョコチップうなぎは蒲焼きにしたし、アグーもラフテーに調理した。
    トレードされていったあいつも藤浪くんのところに帰ってくると言質をとってやった。
    現行ライトと旧レフトの宇宙人は研究してる変なとこに着払いで送りつけた。
    セカンドのあいつも出て行くと言質をとった。レコーダーにとっておいたし契約書も書かせた。

    栗毛の猫を酔わせて酒樽の中に落として溺れさせた。
    炭は高温圧縮してダイヤモンドに仕立て上げた。
    りんごは風穴を開けた。銃がジャムを起こした。

    さんざん暴れまわったことだし、今日はこれから藤浪くんと遊びたい。
    暗室に連れ込んで、懐中電灯をつけた。

    ・・・この不思議な塗料を使って絵でも描こうか。
    僕が先にやるね。
    ぱちゃぱちゃと音を立てて絵を描く。
    ・・・できた・・・じゃあ、これを・・・
    懐中電灯を消して、霧吹きの中の液を吹きかける。
    その絵が青白く発光する。
    ・・・藤浪くんに見えるかな、これ。
    懐中電灯をもう一度つけて、藤浪くんに向けた。

    すべてを理解した藤浪くんは、歪んだ笑顔を見せた。

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/06/01(金)17:57:00 ID:HkR
    『大谷』

    見慣れたこの二文字が、今日も俺の視界に入った。
    ・・・あいつは、あんなに頑張って結果を出しているのに俺ときたら・・・
    ・・・不甲斐拓也なさすぎる

    ・・・エンゼルス大谷、今日はヤンキース相手に完封!

    朗らかなアナウンサーの声が、逆に俺を苛立たせた。

    ・・・さらにホームランも打って大活躍・・・

    衝撃音がどこかで鳴った。
    ・・・もう寝よう

    ふて寝とばかりに、ベッドに倒れ込んだ。


    ・・・どうしてテレビが壊れてるんだ
    泥棒に入られた形跡もない。

    ・・・なんでだよ
    修理屋を頼む気さえ起きず、俺は甲子園に出た。

    ・・・コントロールはましになったが棒球が増えちゃどうしようもない。

    ・・・そうですよね

    試合後、ライトとベンチの宇宙人が始末されてから新しく就任した監督に叱責された。

    ・・・分かってる・・・分かってるんだよ・・・!

    もう一回抹消だな

    どこかで、鈍い音が鳴った。
    ・・・次の瞬間、そいつは頭から血を流していた。

    ・・・・・・どれもこれもあいつのせいだ
    あいつがいなければ俺はこんな人生歩まずに済んだのに
    ・・・帰ろう

    壊れたテレビのかわりにパソコンで情報収集をする。
    ・・・つい、『大谷』と検索バーに入力して、エンターを押した。
    Wikipediaの説明のすぐ下、近藤況報告の記事やまとめがずらりと並ぶ。
    相も変わらず順風満帆、俺は嫉妬に似た形容しにくい感情を持った。
    ・・・俺も、あいつみたいに・・・

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/30(水)16:59:07 ID:VJN
    さむい

    どしゃ降りの甲子園・・・思った通り試合は中井止になった。
    ・・・なんだか帰る気も起きず、ベンチででろっていた。

    風邪引くぞー・・・早く帰れよ

    松田さんの言うことを聞き流しながら、固い椅子に寝ころんでいた。

    ・・・暇だなあ

    昨日はエースにいいように抑えられて全然打てなかった。
    運良く勝てたけど、不完全燃焼みたいになっていた。

    ・・・はあ

    天気のせいでしけった気がする冷たい帽子を顔を覆うようにのっけて、俺は寝た。


    眩しい。
    意識がはっきりとしてからまず最初に思ったのがそれだ。
    ドラマに出てくるような手術室のライトが目に刺さるようである。

    ・・・あーあ・・・せっかくだから増井無しで切開しちゃおうかと思ったのに。
    青色の手術着を着て、帽子とマスクで顔を覆ったそいつのわずかに見える目もとが歪んだ。

    ・・・お・・・大谷?

    すべては藤浪くんのため・・・ウナギともども甲子園の外野手になってもらうよ
    ・・・あっちは自然共生型スタジアムの真ん中を守りたいんだって・・・だからお前にはレフトになってもらうよ。
    両翼が宇宙人で、辟易されるかもね。
    でも心配しないで・・・GG佐藤や平成の水野忠邦なんかに成り下がることはない。
    ・・・だから・・・暴れないでよ。

    首に大きな力を加えられ、俺は椅子にはりつけられた。
    分厚い金属で出来た首輪で固定される。

    ぎらぎらと輝くメスが視界に入った。

    その次の瞬間、額の辺りを切り裂かれた。
    耐えきれない痛さに襲われて、今すぐにでも意識を手放したくなった。

    きゅいいいいいいんと、耳障りな金属音が響いている・・・
    それが何を意味するのかは、俺にもわかった。

    嫌だとどれだけ言っても、近づく速度は変わらない。
    ・・・もう、どうにでもなってくれ・・・

    頭蓋骨が削られた。

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    1: 名無しさん@おーぷん 2018/05/29(火)01:05:54 ID:ils
    ・・・悔しかったなあ

    4番DHで起用されたのに、何も応えられなかった。
    ・・・やっぱり、メジャーの先輩はすごいや。
    ついなよなよしてしまいそうなのを振り切って、僕は手に持った布を握りしめた。
    ・・・もう、こんなぼろきれ王子に背番号1なんていらない・・・
    彦青と白村のユニフォームが、赤黒に染まる。
    新しいのはまだできてない・・・・・・とりあえず、これをプレゼントしにいこう。

    ・・・ね?今すぐこれに袖を通してよ。
    藤浪くんはかぶりを振った。
    ・・・俺は・・・
    遠慮しなくていいんだよ?・・・同じ落球でも中谷と雲泥の差監督は臓物を引きずり出してトレーニング用の縄跳びにしたよ・・・案の定使いづらくて捨てたけどね。

    無造作に背ネーム刺繍をむしり取った跡が残るユニフォームの背中を、藤浪くんの背中村にあてがう。
    ・・・やっぱり、藤浪くんは1番だ。・・・でも・・・

    嘉弥真新しいユニフォームの番号が、藤浪くんの背中に遥輝く。
    ・・・藤浪くんは、僕と同じ道を来て・・・僕は向こうで、待ってるから。
    一着多く作った藤浪くんのユニフォーム。
    指で触れる。

    黒主体の糸原でできた凹凸は、しっかりと11を形作っていた。

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